概要
張出し車道 「ロードプラス」は、山間部などの狭隘道路において1.5m程度の小規模な道路拡幅を目的とした、簡易張出式道路拡幅工法です。
1.5車線的道路整備における一部区間の道路拡幅や、都市部における交差点付近の右左折用拡幅などに適しています。
特徴
1. 山側および谷側環境への影響低減
張出構造のため、山側地山の掘削が不要で、河川・水路などの谷側への影響を極力低減できます。
2. 早期交通解放
プレキャスト製品を使用することで、仮設工事が低減できるほか、工期の短縮が図れます。
3. コスト低減が可能
既存擁壁の天端の一部を撤去してブロックを設置するため、擁壁の再構築が不要となり、コスト低減に繋がります。
4. 車両用防護柵に対応
車両用防護柵(B種・C種)に対応しており、支柱取付用Pタイプの設置スパンにより、
車両用と歩道用のどちらの防護柵にも対応できます。
5. 地域特性に応じた道路拡幅
地域特性に応じて、大型車両仕様または中型車両仕様のそれぞれに対応できます。
※張出部の自重及び上載荷重が増加するため、
必要に応じてロードプラスの影響荷重を考慮した下部工(既設擁壁及び杭など)の検討を行います。
中型車両仕様の提案
■対象車両として大型車両の必要がなく、緊急車両(救急車、消防車等)程度の場合。
■中型車両の例
●緊急車両(救急車・消防車等)
●消防車:普通ポンプ車~水槽車
●4tトラック:標準積載量4t程度で車両総重量8t程度の中型車
■設計荷重
車両総重量8t未満を対象として、道路橋示方書の輪荷重配分(0.4W)を参考にした。
1輪当たりの荷重:0.4×8t=3.2t
ブロック種類
■ブロックの種類は、基本形状のP-タイプおよびF-タイプに、それぞれ、主に直線部に使用する標準用と、曲線部に使用するカーブ用があります。
Pタイプ(支柱取付用)