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プレキャスト張出車道/ロードプラス

張出し車道 「ロードプラス」は、山間部などの狭隘道路において1.5m程度の小規模な道路拡幅を目的とした、簡易張出式道路拡幅工法です。

概要

 張出し車道 「ロードプラス」は、山間部などの狭隘道路において1.5m程度の小規模な道路拡幅を目的とした、簡易張出式道路拡幅工法です。
 1.5車線的道路整備における一部区間の道路拡幅や、都市部における交差点付近の右左折用拡幅などに適しています。

国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS) 登録番号 No.SK-100002-VG
ロードプラスのカタログ資料はこちらから。特別会員の方がご利用できます。
道路拡幅イメージ

使用例

特徴

1. 山側および谷側環境への影響低減
  張出構造のため、山側地山の掘削が不要で、河川・水路などの谷側への影響を極力低減できます。
2. 早期交通解放
  プレキャスト製品を使用することで、仮設工事が低減できるほか、工期の短縮が図れます。
3. コスト低減が可能
  既存擁壁の天端の一部を撤去してブロックを設置するため、擁壁の再構築が不要となり、コスト低減に繋がります。
4. 車両用防護柵に対応
  車両用防護柵(B種・C種)に対応しており、支柱取付用Pタイプの設置スパンにより、
  車両用と歩道用のどちらの防護柵にも対応できます。
5. 地域特性に応じた道路拡幅
  地域特性に応じて、大型車両仕様または中型車両仕様のそれぞれに対応できます。
  ※張出部の自重及び上載荷重が増加するため、
   必要に応じてロードプラスの影響荷重を考慮した下部工(既設擁壁及び杭など)の検討を行います。

中型車両仕様の提案
■対象車両として大型車両の必要がなく、緊急車両(救急車、消防車等)程度の場合。
■中型車両の例
 ●緊急車両(救急車・消防車等)
 ●消防車:普通ポンプ車~水槽車
 ●4tトラック:標準積載量4t程度で車両総重量8t程度の中型車
■設計荷重
 車両総重量8t未満を対象として、道路橋示方書の輪荷重配分(0.4W)を参考にした。
 1輪当たりの荷重:0.4×8t=3.2t

ブロック種類
■ブロックの種類は、基本形状のP-タイプおよびF-タイプに、それぞれ、主に直線部に使用する標準用と、曲線部に使用するカーブ用があります。

Pタイプ(支柱取付用)




Fタイプ

用途・適用範囲

適用カーブ・縦断勾配
設置場所
構造物上①

構造物上②
地盤上設置(構造物背後など)
斜面地盤上
岩盤上

敷設方法

設置イメージ図

■ロードプラスは、張出車道床版部と防護柵基礎部を兼用するP-タイプと、張出車道床版部のみのF-タイプを交互に配置することを基本とする。

■基本的には、P-タイプを3本、F-タイプを2本配置した5本構成を安定上の標準使用個数(延長)とし、実際の使用に当たっては、設置個数を5本以上とする。
 ただし、設置個数が5本未満となる場合は、その個数で安定性の照査を行い、充填コンクリートの厚さを決定する。



敷設断面図
ロードプラス1000
大型車両仕様

ロードプラス1000
中型車両仕様
ロードプラス1500
前面専用型枠仕様
ロードプラス1500

形状及び寸法

ロードプラス1000
P-タイプ標準
参考質量:1355kg

F-タイプ標準
参考質量:1210kg

ロードプラス1500
P-タイプ標準
参考質量:2550kg


F-タイプ標準
参考質量:2420kg

施工と歩掛

■施工概要
・上記歩掛りは、平成17年度国土交通省土木工事積算基準「プレキャスト擁壁工」を参考としたオリジナル歩掛りです。
・ 上記歩掛りには、高さ調整ボルト、前面専用型枠、伸縮目地材、目地モルタル、舗装用クラック防止シート、鋼製プレートの設置歩掛りを含みます。
・諸雑費は、伸縮目地材、目地モルタルの費用で、労務費及び機械賃料の合計額に上表の率を乗じた金額を上限として計上します。
・使用重機は、現場条件に応じて、適切な機種・規格を選択してください。
・上記歩掛りは、標準的な作業状態での数値であり、道路事情などによる制限を受ける場合は、10%から30%程度の範囲で割増しを行ってください。
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