頭首工の設置に伴い、魚類の遡上が妨げられるため、魚類が遡上可能となることを目的として、附帯工で
『双翼型魚道/ダブルウィング型魚道』が施工されました。
川に棲む圦樋堰付近の生物は、広範囲に回遊しない場合でも成長に伴う小規模の生活圏移動を行うため、生態系保全の観点から、あらゆる魚と水生生物が対象となる。
川には、様々な種類の魚が生息し、その種類・大きさによって遊泳力も様々である。魚の突進速度を参考にし、これらの遊泳力を満足するもの、休息場所(プール)、隠れ場所などのある形式で、遊泳力に乏しい魚類に遡上実績がある水田魚道の双翼型魚道(ダブルウィング型魚道)が選択されました。
双翼型魚道(ダブルウイング魚道)は、越流隔壁形状により流れを左右に変動させるなど多様な流れによってプールと水路を連続させることで、遊泳力に乏しい小型の魚類、稚魚類の遡上が可能となります。