2分割ボックスカルバート/フリーボックス
大型断面のボックスカルバート『フリーボックス』は、工場で分割製造された部材を
現場で組み立てる2分割ボックスカルバートです。
概要・特徴
大断面にも対応が可能で、工期短縮・施工方法・経済性など多様なニーズにお応えします。
1.様々な断面のカルバート構築が可能
確立されたジョイント結合方法で様々な断面形状に信頼性の高い構造で対応します。
2.工期短縮・コスト削減に有効
現場作業が少なく天候に左右され難く大幅な工期短縮が可能で、水替え期間や交通規制などの経費節減が図れます。
3.交通規制の緩和・安全性の向上
資材堆積場・工事作業範囲など工事スペースの縮小改善に寄与でき、道路交通など工事規制区域の軽減と早期解除に期待できます。
4.建設廃材など工事公害の低減
プレキャスト部材利用により施工現場の建設廃材削減、また、掘削土量が少なく建設残土及び騒音・CO2排出量の削減など工事公害の低減が図れ、周辺環境に与える影響が緩和されます。
用途・適用範囲
1. 用途
● 道路・下水関係
道路及び歩道拡幅、道路横断暗渠、道路アンダ-パス、地下道路等のトンネル部材、下水道、共同溝、地下横断歩道
短スパン橋梁幅員拡幅、橋梁代替、橋梁補強
● 河川・水路関係
河川堤防の樋管、用排水路等の暗渠
2. 適用範囲
現場の使用条件に応じて設計、製作します
規格及び種類
1. フリーボックスの形状は、内幅3000~8000㎜、内高1500~3500㎜内で矩形断面が標準です。
フリーボックスの標準的な上下部材の連結結合方法及び製品名称は、下表の通りです。
2. 異形製品
● 踏み掛版対応タイプ
盛土部の沈下により路面に生じる段差の影響を最小限にとどめる踏み掛版対応ボックスカルバート
● マンホール用
マンホールとの接合用開口部を設けたボックスカルバート
● 取付管用
取付管との接合用開口部を設けたボックスカルバート
● 斜角用
管路の屈折部や曲線部に使用するボックスカルバート
● 調整用
管路の延長の関係から、標準製品の有効長さを調整したボックスカルバート
フリーボックス(スリーブ結合)
■上下部材連結結合概要
スプライススリーブ
グラウト材「SSモルタル」を充填して異形鉄筋相互を一体化し、硬化したグラウトを介して力を伝達する継手工法です。
※(財)日本建築センターの評定、評価を取得
スプライススリーブによる連結結合概要図
フリーボックス(PC結合)
■上下部材連結結合概要
PC鋼材による緊張結合概要図
上部材及び下部材に分割された製品をPC鋼棒を用いて緊張結合して組立てます。
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施工概要
フリーボックスの施工にあたっては、下図に示す施工順序を把握し、他の関連工事、既設の地下埋設物、環境保全対策等をよく検討し、安全かつ円滑な施工を行ってください。
■ 施工フローチャート(例)
注)施工フローチャートは、標準的な一例でフリーボックスの構造・形式によって異なります。
2分割ボックスカルバート/フリーボックス の施工事例
岡山県小田郡矢掛町
大谷川に掛かる地元集落道の整備で、護岸改修工事に分割BOXを施工していただきました。
切梁に影響が無いように荷降ろしを行い、横引き工法「
マルチスライド工法」でBOXカルバートを据付しました。
工事年度 |
平成25年1月~平成25年4月 |
工事名 |
一級河川 大谷川 |
施工規模 |
延長20m |
呼び・規格 |
分割BOX 5300×2100×1000 |
岡山県岡山市南区灘崎町西七区
既設道路橋梁の老朽化に伴う改修工事。
交通量も多く、基礎地盤が宜しくない為、①早期開放ができ、②地盤になるべく影響させない 大型BOXカルバートが採用になりました。
工事年度 |
H22年度 |
工事名 |
市道西三番線道路改良工事 |
呼び・規格 |
大型上下2分割ボックスカルバート (W)5000×(H)2180 |
広島県三原市中之町
大型二分割ボックスカルバートの構築。
幅8800mmの大断面のプレキャストボックスの施工を行いました。
工事年度 |
H20年 |
工事名 |
街路改良工事(1工区) |
呼び・規格 |
8800×2400 |
施主 |
広島県尾三地域事務所 |
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