ジオグリッド補強土工法/テンサー
テンサーは、盛土構造物の強化を目的として開発された高強度プラスチック網(ジオグリッド)です。
概要
ジオグリッド補強土工法とは、合成樹脂製の網目状補強材(テンサー)と壁面材を組み合わせ、盛土全体を一体補強する工法です。
国土交通省の新技術情報提供システム
NETIS登録番号 No.CB-040008
特徴
○多彩な適用範囲
・補強土壁工法(急勾配盛土補強工)
・一般高盛工法(穏勾配盛土補強工)
・敷網工法・ジオセル工法
○土との一体化
・土、砕石と強固にインターロック
・土との連続性を一切阻害しません
○現場にマッチした簡便施工
・軽量で切断・接続が自由で立体組立も可能です
・専用の壁面材により組立及び施工が簡単です
・現場発生土等が適用できます
○優れた高強度・耐久性
・優れた耐酸・耐アルカリ・耐バクテリアや耐候性
・従来のプラスチック網より優れた高いクリープ性
・グリッドの要である交点強度は抜群です
用途
テンサーEG工法
土留め壁材としてワイヤーメッシュのユニット(EGパネル)を使用した、もっとも、一般的、経済的な工法です。
EGパネル
(1)パネル本体
(2)緑化マット
(3)腹起し材
(4)斜タイ材
(5)接続クリップ
(6)連結棒
テンサーEX工法
土留め壁材にエキストパンドメタルのユニット(EXパネル)を使用し、EG工法より更に壁面剛性をアップした工法です。
粘性土等、法際転圧時に発生する水平土圧対策や高盛土時における安全性確保を実現します。
EXパネル
(1)パネル本体
(2)緑化マット
(3)腹起し材
(4)斜タイ材
(5)ワイヤークリップ
(6)連結パイプ
(7)スペーサー
テンサーEW工法
テンサー自身にて土留め法面を巻き込み封入する工法です。
沿岸地域、温泉地域等の防錆条件の厳しい現場、あるいは仮設工事向けとして提案できます。
土留め法面にはEGパネルか土嚢を使用します。
その他の工法
コンクリートブロック、擁壁等との組み合わせも可能です。
適用用途 一般盛土工法(緩勾配盛土補強工法)
盛土材土質によって、また、盛土高さが大きい場合では、安全率が不足がちです。
適用用途 敷網工法・ジオセル工法(地盤安定・補強工法)
超軟弱地盤の表面安定、構造物の基礎安定、護岸向けへ有効な工法です。
ジオグリッド補強土工法/テンサー の施工事例
岡山県井原市
盛土で構築する野球場の外壁として採用されました。
緑化マットを使用することにより将来的に緑化を促進できます。