門型カルバート/門型カルバート
プレキャストの『門型カルバート』は、跨ぐ、かぶせるの感覚で敷設が可能、水替えや
仮設物が殆ど不要で既存水路の維持も可能です。
概要
跨ぐ、かぶせるの感覚で敷設が可能、水替えや仮設物が殆ど不要で既存水路の維持も可能です。
門型カルバートは据付が簡単で容易に行うことができ、基礎も床版(ベタ)基礎、支点(布)基礎と状況に応じて選択できます。
また、動水勾配が必要な時は、あと施工のインバートコンクリートで自由に勾配を付けることができます。
コ形のオーバーハング張出として歩道拡幅などにも活用が可能です。
特徴
1. 動水勾配が適切に設計できる
通常のボックスカルバートでは面倒な水路勾配や底版形状を自由に構築できます。
2. 使用環境に応じた基礎構造
底版基礎部は、3種類の構造から現場の状況に応じて選択可能です。
3. 安心設計
許容土被りの表は、通常のボックスカルバートと同じT-25荷重を考慮しております。
4. 工期短縮・コスト削減及び交通規制の緩和・早期解放
プレキャスト部材の採用で現場作業の軽減・工期短縮が可能で、水替え期間や交通規制などの経費節減が期待出来ます。
5. 工事公害の低減
ボックスカルバートに比べ門形構造のため、掘削土量が少なく建設残土など建設廃材排出削減、騒音・CO2排出量の削減など工事公害の低減が図れます。
用途・適用範囲
1. 用途
● 道路・下水関係
道路及び歩道拡幅、道路横断暗渠
下水道、共同溝、地下横断歩道
● 水路関係
用排水路等の暗渠、勾配可変暗渠、階段落差暗渠
2. 適用範囲
● 活荷重
T-25
基礎構造
基礎構造は以下の3種から選択可能です。それぞれの特徴と現場の状況に応じて選択します。
1. 床版基礎構造
底版基礎部受ける単純梁として設計することで、地盤反力を小さく抑える事ができます。
製品は、支点をヒンジとする門形構造として解析します。
2.支点基礎構造(インバート有り)
支点基礎で反力を受けるため、比較的地盤反力が大きくなります。
インバートを打設することで、水路勾配を自由に構築できます。
製品は、支点をヒンジとする門形構造として解析します。
3. 支点基礎構造(インバート無し)
支点基礎で反力を受けるため、比較的地盤反力が大きくなります。
製品は、支点を自由端とする門形構造として解析します。
老朽構造物等に被せることも可能な自由度の高い構造です。
注) 支点を自由端とすると、製品への負担が増加し、
同一規格であっても鉄筋量の違いにより製品価格が変わります。
また、規格や土被りによって対応できない場合があります。
形状及び寸法
下記規格表はあくまで参考寸法であり、耐震設計など検討条件により基礎形状、断面厚は変わる可能性があります。
標準据付歩掛
■機種の選定
使用する機械の機種・規格は、次表を標準とします。
門型カルバート/門型カルバート の施工事例
滋賀県栗東市出庭
本線は高架橋や擁壁による盛土で、現況地盤より高い位置を通っており、その下部には横断函渠がいくつもあります。
その中の1つに土被りの確保が厳しい箇所があり、プレキャスト函渠で対応することになりました。
また、現道には下水等の埋設管があり工事期間中の移設等を考慮し、門形カルバートとすることになりました。
クレトピ2021年4月号には矩形函渠形式の実績を掲載!
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クレトピ
工事年度 |
令和3年1月 |
工事名 |
野洲栗東バイパス函渠設置工事 |
施工規模 |
延長19.55m |
山口県柳井市日積
山口県東部地域,農地再編整備事業の一環として門型カルバートを施工致しました。
当工事現場は河川を横断する床版橋の架け替えが目的です。
門型カルバートで施工する事でのメリットとしては、既設護岸を撤去する事なく、また水替えの必要もなく工事ができ、渇水期に関係なく通年施工が可能な点が挙げられます。また、河川環境に与える影響も最小限に抑えられます。
当現場では据付は基礎工完了後に行い、製品同士ボルト連結を行うだけというスムーズな施工で終えることができた。(据付は実稼動0.5日でした)
工事年度 |
平成26年1月 |
工事名 |
南周防農地整備事業 中山地区区画整理工事 |
施工規模 |
L=5.0m |
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関連製品
基礎コンクリートにレール(形鋼材)を埋設し、鋼球を介した上にコンクリート二次製品を配置。そのコンクリート二次製品を牽引等で順次、滑走させ移動し布設する工法です。